Technics SB-660
今回は、久しぶりにテクニクスの紹介です。このスピーカーは、当店のお客さまが現在もメインで使われているスピーカーです。何度かセッティングに伺いましたから「任せておいて!!」と言いたいところですが、実は店内で鳴らすのは意外と大変でした。先回のLS-202用の機器をそのままに、音出し開始です。
スタンドも202バージョン(笑) テクニクスのスピーカーは球アンプと相性が良いことは百も承知でしたが、先ずはデジタルアンプでAttのライン・トランスを介して音出しです。
「ひゃんでぇ音(ひどい音:新潟弁)」音が粗く固く、低域は「ボンボン」と弾みます、一分も聴きませんでした。一応、オンキョーのインシュレーターを取外し、TAOCKに直置きしましたが、これは鉄特有の響きが現れました。フィンランド・バーチの木製インシュレーターを入れても、全く相手にならず翌日へ持ち越しです。
翌日は、スピーカーのセッティングから変えました。RASKの上にCORALを載せましたが、イスに座ると耳の高さにスコーカーの位置が合ってしまうため、ダイヤトーンのウッドブロックで少しかさ上げです。
アンプは、デジタルアンプを変えて
三栄無線のSA-MOSと対になるMOSのプリアンプが、また、お客さまからの御縁を頂き店に届いたので期待を少しふくらませて試聴開始です。
ん~テクニクスと音色が合いそうでしたが、そこはやはり半導体でしょうか…。Attのライン・トランスも使いましたが、何故か音がまとまらないのです。六時間ほど聴き、SA-MOS単体でも鳴らしましたが、テクニクスは首を縦に振ってはくれません。鳴りそうな気がしたのですが…。
ここで、真打登場です。同じく三栄無線の6BM8シングルアンプ!!
CDと直接続しました。LS-202で音量を上げる癖がついたかもしれません。特にケイコ・リーの曲はボリュームを上げてしまいます。
うーん(>_<) 感じは良くなりましたが、中高域が少しきつく感じたのでアッテネーターを絞りました。球が暖まって、ふと気付きました。このスピーカーはテクニクスのSB-660、能率は95㏈もある。ボリュームを落とし、試聴位置を前に!!
さぁ~天満さんの登場です。イスを前に出し、ボリュームは九時位の位置へ。おおぅ!! バイオリンの余韻がキレイに聴こえます。ただ、パイプオルガンの音が弱い。「あっ!!」中高域のアッテネーターを絞っていたことを忘れていました。ノーマル位置に戻したところ、パイプオルガンの余韻が、音が、はっきりと聴こえてきました。
ヘボ店長のまとめです。30cmウーハーのコーン紙は軽く、中高域はホーンのユニット構成で高い能率を誇ります。テクニクスらしく、非常に繊細な表現をするスピーカーです。音色はやはりヨーロッパ系ではないでしょうか。TRIOのLS-202とは全く対照的なスピーカーと言えでしょう。SB-660は、スピーカーの支持は固めないで、上手くボックスを響かせるのがコツだと思います。
SB-660の最大入力は50Wですから、定格はもっと低いはずです。ガンガン鳴らすスピーカーではありません。真空管との相性が抜群ですから、お持ちの方は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。能率の高いスピーカーは、上質な入力であればあるほど音場や余韻が気持ち良く美しい。楽器本来の音も現れると思います。
尚、当店のSB-660は、ツイーターを交換してあります。クライスラーのお下がりを使いました。本来は、ギザギサの5HH17Gが使用されているのでしょう。
今回は、テクニクスのSB-660を紹介いたしました。店奥の事務スペースで、この投稿を作りながらピアノ曲を流しています。まるで、ステージの脇で聴いているようです。只今、22時40分…(/・ω・)/
次回もお楽しみに♬
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