ヴィンティージ国産スピーカーを聴く №2

第二回 Technics SB-501(2)

9月14日の「ゆめまつり酒屋」も盛大に終わり、SB-501の試聴を再開しました。

RCAケーブルに敏感に反応するSB-501。こんどは、真空管アンプとCDプレーヤーをグレードアップしてSB-501の実力を確認することとしました。

と、その前に

第一回でツイーターが単品ユニットで販売しているものと同等品とお伝えしましたが、スコーカーもどうやら単品販売されていたようです。

SB-501のスコーカーは「EAS-15KM03S」、単品ユニットは「EAS-15KM10」1970年中頃の発売でしょうか。

ただ、501のスコーカーにはバックカバーが付いていませんから、一見、EAS-15KM10と異なるように見えますが、501の場合、スコーカーの背面はボックスで密閉されますからバックカバーは不要なんですね。

真空管アンプはCARYの300Bシングル。

CDはAH!の真空管CDを使用。

RCAケーブルはリアルケーブル、フランス製。

音を出したところ、どうしても左chに音が寄ってしまいます。真空管アンプも疑い、前段を新品球に換えましたが変化なし。思い切って左右のスピーカー本体を振り替えたところ、症状が右chに移りましたのでスピーカーが原因であることが判明しました。

製造ロッドを確認すると

音がハッキリ?のスピーカー

音がいまいちのスピーカー。「B42146」と「B3J115」かなり製造ロッド番号が違います…。しかし、このままでは何ともなりません。

もういちど、試聴でチェックです。「ハッキリ」と「いまいち」。

試聴用のCDは金色!!

XLOの「Test&Burn-In CD」

モノラルとステレオ録音。広い部屋での音のテストなど。音楽♬はすべてライブ録音。

mono録音を繰り返し聴いて、左右の音圧? 左右の音質?を合わせていったところ、な、なんと「ハッキリスピーカー」は中高音用アッテネーターがほぼ最小。「いまいちスピーカー」はほぼマックスで音像が中央に位置することがわかりました。

原因不明!?

嘉穂無線の真空管アンプのボリュームは左右独立だったのと、スピーカー間にテーブルを置いて、反響でごまかしていたのかもしれません。

CARYのボリュームは左右一体型なので、ごまかしが利きません。

中高域のユニットを外し、低域のみを鳴らして調査開始です。低域のみで問題なし。高域を接続して問題なし。中域を接続すると、どうしても片側に音が偏ります。特にボーカルが…。左右同じ音圧で501を聴きたい!!

願いは叶うのでしょうか、501は再生できるのか。結果は次回に続く。