とても静かな五月五日(日)🎏こどもの日です。
京浜電子工業のKE-A303Dが修理から戻ったことは、お知らせでお伝えしました。
これまで店内で試聴しましたので、「VOL 1-3(追加)編」として紹介させて頂きます。
お知らせでは、フジコ・ヘミングさんのピアノが素晴らしいとお伝えしていましたが、まさかフジコ・ヘミングさんの訃報を聞くことになるとは思ってもいませんでした。
心よりフジコ・ヘミングさんのご冥福をお祈り申し上げます。
フジコ・ヘミングさんの次に聴いたのが、Cross Talkの「白い森の音楽祭」でした。
最初の曲から聴きました。しかし、後半の曲になると演奏のピークらに、ちはるピアノや清吾サックスに歪を感じるのです。歪というよりも、接触不良の「ノイズ」にも感じました。
アンプに問題があるのか、周辺機器か、接続かと店主は原因を探します…。
他のＣＤソフトでは「歪」? 「ノイズ」??としてあまり感じなかったので、CDは原因から外して、ありとあらゆる端子という端子は全てクリーニングしてみましたが、やはりピークでの歪は消えません。
たまたま、聴いたＣＤに原因を見つけたのです。
まったくの偶然でしたが「 VOL 1-2△」でも、この「SMOKIN’AT THE HALF NOTE VOL.2」の音を店主は気に入っていました。
この、KE-A303Dの出力は良い意味の「歪」を持っているようで・・・。
アンプの歪感とウェス・モンゴメリーが弾くエレキギターの歪感がびったんこだったのです。
店主の息子曰く「喫茶店で聞く音みたいだね!!」
🐘なんです!! 刺激音は全く感じず、聴いていて飽きの来ない音でした。
昨日、お客さまの修理品を持って来店頂いた伊藤さまからも、詳しいお話を聴くことができました。
「実はこのアンプ、入力信号はプリ部の抵抗で十分の一程度までいったん下げてから、パワー部で増幅をするのです。」
「また、パワー部は真空管アンプのＯＴＬ回路とほぼ同じ構成になっていますし、スピーカーの出力側には電解コンデンサーが直列に入っているので、高域はある程度減衰されています。」
アンプの故障により、スピーカーの出力側に直流が流れればスピーカーは破損します。明らかに、特性を犠牲にしてもスピーカー保護のために設けた当時の設計? OTLアンプの設計なのでしょう。
KE-A303Dの音が厚く感じるのは、カマボコ型特性が由来であることが分かりました。
ネットで「京浜電子工業 KE-A303D」を検索してみたら、オークションで同型のアンプが過去に出品されていました。その画像の中に「ラジオの製作(1970年12月号)」に掲載されていた「二光通販㈱」の広告の中で紹介されていた「 KE-A303D」が載っていたのです!!
[ 準コンプリメンタリー・ダーリントン回路のSEPP、ITL、OTL方式、ミュージックパワー30W 高級機タイプ諸性能をそなえ、しかも良心的な価格の手ごろなアンプです。]
プリ部はゲルマニュウムのトランジスタ、パワー部はNEC製のシリコントランジスタが用いられ、スピーカーの出力側には電解コンデンサーが直列に接続されると、この真空管でもなく、トラジスタでもない音になる…。
ただし、音量を上げた高域はDIATONEでも店主の耳がキンキンするところは、やはり半導体アンプなのでしょう。
今回の試聴システムはＣＤＰにＡＨ！とスピーカーシステムはDIATONEのDS-34BⅡを使いました。
アンプのKE-A303DとＣＤＰの接続はイソダのRCAケーブルを使用しました。
試しに「Chikuma CHI-2549 RCA」で接続をしてみましたが、音が荒くて、荒くて…真空管シングルアンプで功を奏した極性逆接続でも相性は最低でした。
KE-A303Dの歪特性とChikuma CHI-2549 RCA(mogami 2549)とは、全く合わないのでしょう。
mogami 2549は定番のマイクケーブルなのだそうですが…( ;∀;)
たぶん、ギンギンの歪が少ないトランジスタ・アンプや現代設計のＰＰ真空管アンプとヤマハNS-1000Mのような硬質系振動板のスピーカーシステムとは相性が良いの鴨🐤しれませんね。
京浜電子工業のKE-A303Dをまとめましょう。
超～ふる～い時代のアンプながら、聴かせ方は今でも十分に通用すると思います。
RCAケーブルのISODAとmogami2549をハッキリと鳴らし分けたのは、一番のビックリ( ﾟДﾟ)でした。
そう半世紀前のプリメインアンプです。STEREO再生ですが音はラジオで聴く音域に近いでしょうか。
フルレンジ・スピーカーと相性が一番良い鴨🐤しれません!!
最後に修理を担当して頂いた伊藤さまに感謝を申し上げ、京浜電子工業のKE-A303Dの紹介といたします。
次回もお楽しみに!!
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