【昭和のプラモ少年制作記】『その六十六』

冷たい雨が降る新潟市江南区酒屋町でございます。

昨日、大阪西の苦情さまから投稿を頂戴いたしました。

それでは、大阪西の苦情さま!! ヨロピクぴく!!

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【令和六年一月二十日(土曜日)】

城主になるんじゃ！(七)

本年もよろしくお願いいたします。

「おめでとう」も躊躇するような大変なお正月になってしまいました。

地震で被災された地域の方々には心よりお見舞い申し上げます。

さて、第三回Mock襲撃の折には、関西人という珍しい生き物を見に多くの上級モデラー様にお越しいただき、ありがとうございました。酒屋町竜宮城には酒の席に乙姫様もお見えになり、たいへん充実した越後旅でした。

その酒屋町竜宮城から持ち帰った昭和玉手箱も最終段階「造園」まで来ました。

まず説明書の第十項「原生林(ウレタン)」はこんな感じ。

接着剤は普通のボンドを使い、ぐっと強く押し付ければポロっと落ちる事もなくしっかり馴染みます。

後は色褪せ対策に、もう一度塗料で色づけします。天然の枝でちょっとアクセントも。そして植樹のレイアウトもアーダ、コーダと、考えてはいたんですが…

姫路城の広大な城郭には多くの木が植えられてたいへん緑豊かな城内ですが、モデルになってる本丸エリアは意外にもほとんど木がありません。

レジンで固めた池も、実在しない事が判りました。数ある完成見本を見ると、庭園を頑張って逆にプラモ丸出しになってしまった例をいくつか見受けます。

付属の松は安っぽいので、大きく曲がった三本だけにしましょう。

オリジナルの植樹も少なめに。既製の枯れ木に葉をつけます。

スポンジくずの色褪せと劣化を抑える為に、湯溶き木工ボンドに浸して天日干し。

乾燥後にグリーンを噴きます。

イメージは五月の新緑。この木で隅っこの淋しい部分だけ緑化して、天守付近はあまりいじらない事にしました。
緑化の終わった五十年モデルの全景を二方から。

相原渾身の設計は素晴らしい造形です。

ZA研究会のZは善七さん？善次郎さん？あるいは両方かな？

相原模型についてよく知ってる訳ではないのですが、やってるうちに、設計に掛けた熱意というものが製作中の手からも伝わってくる気がしました。

この感覚、全く同じ物であっても童友社の現行品では味わえたかどうか。

消滅したメーカーのビンテージ品は手をつけず保存したいコレクターの気持ちも解りますが、やってこそ解る品質というのがあるんですよね。

今はなきメーカーの『製品にかけた思いや熱量を手先から感じ取る!!』

絶版品だからこその趣きがそこにはあります。

ちなみに、今の1/380デラックスはメーカー希望小売価格が六千円とか。実にいい買い物したもんです。

アクリルケースを作って次回襲撃の被写体にしたいですね。

次も今はなきメーカー「エルエス」です。