五球スーパーのラジオを紹介いたします!! ❷

相当に冷え込んできました新潟市江南区酒屋町でございます。
五球スーパーのラヂオを紹介いたしましたら、お客さまのYさまからご連絡を頂きました。
YさまはR-56ラヂオのスピーカー励磁方式と同じ「フィールドスピーカー」をお持ちになっておられ、詳しくラヂオの回路をご覧になったところ、当時のR-56ラヂオで使用されていたスピーカーの励磁回路について、採用理由を考察されておられます。
Yさまからメールで、簡潔に説明された内容を頂戴しましたので

『五球スーパーのラジオを紹介いたします!! ❷』

として、その内容を皆さまに紹介をさせて頂きたいと思いました!!
それでは、Yさま!! よろしくお願い申し上げます!!

【令和五年十二月十九日(火曜日】

フィールド電源について

Yです。今回、フィールドスピーカーが用いられた家庭用ラジオの配線図を興味深く拝見いたしました。
いわゆる5球スーパーとしては、標準的な回路で子供のころ見たラジオと基本同じと思います。
ただし、二点興味を引いた点がございました。
1 出力管が「42」であること。
出力管の「42」は「6F6」と同じですので、オルソンアンプに用いていることから、かなり高級品であったと思います。
2 励磁型スピーカーを用いていること。
励磁だから高級と言うわけではなく「マグネットの値段から当時は使われた」と意見もありますが、現在は音のキレが良いということで流行しているようです。
ただし電源を用意せねばならないので、現在はコストと面倒臭さが欠点でしょう。
今回のコロムビアは、スピーカーのあたりに変なコイルがいっぱい付いて???ですが、この機種に、二か所わかり難い箇所(回路)がありますので、間違っているかもしれませんが私の意見を述べます。
① まず、電流をラジオの電源と直列?に利用して整流のチョークコイルの位置に組み込んでいること。
これにはいろいろ意見があると思いますが。
② スピーカーの二次端子に、直列にスピーカーのマグネット部のコイルがつながっていること。
管球王国の23号162ページからの解説によると、これは「bucking coil」と呼ばれハムを打ち消すと書かれています。このコイルを使った回路図は初めて拝見しました。
そのほかの理由も考えられますが、私はバッキングコイルを持ったスピーカーを持っていませんでしたので、大変勉強になりました。
励磁電源について
整流器ではSiC(炭化ケイ素)・シリコン・セレン・直熱管・防熱管・水銀整流管・タンガーバルブなどの部品種類は多数あり、回路でも「チョークインプット」や「コンデンサーインプット」等あります。
むろんこれら「チョークコイル」自体の材質でも、カットコア・EIコア・オリエントコア・アモルフォス・ファインメットなどがあり、コンデンサーも電解かオイルかフィルムかテフロンなどの種類も多数。
最後は直列に定電流回路を組む方と、直下にコンデンサーを付ける方もいらっしゃりと、何をいじってもみるみる音が変わり、いたずらするには大変に楽しいです。無論流す電力も変化します。    以上
Yさま!! 大変貴重なご意見感謝申し上げます。
お電話で「当時は容量が大きなコンデンサーが無かったので、ハムを打ち消す bucking coil を使用したと思うよ」ともおっしゃられておりましたね。
また、確かにスピーカーのボイスコイルと励磁コイルの一部が直列に接続されていますし、励磁コイルの電源にはチョークコイルが活用されていました。
さすが!! Yさま (/・ω・)/
また、気づかれた点がございましたらご教授をお願いいたします。
投稿ありがとうございました。m(__)m
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