【 古いアンプをちっとばか楽しむ VOL 5 】

お待たせいたしました!!
今回で五台目の紹介となりますが、最大の難物がこのアンプでした (ーー;)

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KENWOOD  KA-990EX

いつものとおり、スライダックで徐々に電圧を上げてプロテクターも解除されました。
さぁ~AH!のCDプレーヤーとシルテックのケーブルで接続し、チェックを兼ねて音出しです。
音出しは「CD-1 DIRECT」で問題は無し!!
ただ、セレクターのブルーランプが二か所点かないのと、「NORMAL」位置にするとLchの音が出ないだけで、他は異常が無いようです。

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この頃は、まだLED化されていませんね。

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徐々にボリュームも上げて慣らし運転!!
そうそう、スピーカーシステムはPIONEERS-Z9-LRです。

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まぁ~音出し可能であれば、あとは何とかなると思っていましたが “(-“”-)”
「これほど、ひどい音のプリメインアンプも無いだろう!!」と思うほど

ひゃんでぇ音 (# ゚Д゚)

ダラダラと紹介しても仕方ないので、結果をお伝えしますね 👐
最終セッティングの写真をどうぞ (/・ω・)/

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KA-990EXの天板が外され、立っております 笑
大丈夫👍  只今、店内でCrossTalkが良い音で演奏しておりますから♬
これが、ベストのセッティングとなりました 👐
立つ前は、持ち上げていました (゜o゜)

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山本音響工芸のQB-2で  笑

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これからの説明はあくまでも、店主の感想です。
店主は透き通るような音の響き、ホールに響き渡り、時間と共に自然に消えて行く、あの音が好きで、自然な響きが聴こえるようなセッティングを心がけています。
店主の好きな音を前提として以下お読みください。
KA-990EXはどのソフトを聴いても、もさもさしたような音で、そう音の余韻や、かけらも聴こえないアンプでした。
もしかして、PIONEERとの音色が合わないかとスピーカーシステムをLS-777に替えました。
まぁまぁ、少し暗めの音に聴こえますがLS-777で美音に挑戦でっす!!

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プラグ、端子は全てクリーニング済みですし、アンプの極性は何十回変えたでしょうか…

無理ぃ!! どうにもならない!! ひゃんでぇ音!!   (>_<)

と、またコンセントの極性を替えるためにチクマの電源タップを見た時に (@_@)

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インフラノイズのハーモナイザーが目に留まりました。
ここからが、変化点です。

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KA-990EXにはクリーン電源のような回路が付いていると、オーディオの足跡で読んでいましたから、ハーモナイザーが引っかかっていると推定して撤去。
その後、チクマのタップも相性不足と他の電源タップにも変更しました。

この電源タップには6Nの電源ケーブルが接続されています。

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ハーモナイザーを抜いて音が少し変わり、6Nの電源タップに替えたら更に音が変わりました。
ワラにもすがる思いでしたが、うすうすは気付いていました。
何かアンプに仕掛けがあることに 👍
電源ケーブルに高純度銅線を使ったのなら、RCAケーブルも電流を加速させるために高純度だろうと 笑

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日立電線6N-LC/LC-OFCROKSANHDC-02AオヤイデPCOCC-AACROSS 75Cと音を聴きながら交換し、オヤイデのPCOCC-Aがベストと判断しました。

う~ん、やっとまともに聴けるじゃないか!! KA-990EX👍

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ははは、これはあくまでも途中経過であり、一時的なアンプへの「まやかし」であることは最初から分かっていました。
今まで使ったCDプレーヤーとアンプ間でシルテックのRCAケーブルが合わなかったことは一度もありませんし、チクマの電源タップを使って、美音で鳴らなかったアンプは一台も無かった (@_@)

あくまで、高純度銅線はひとつの処方箋でしかない!!

現在のところ、店で高純度銅線は使っていません。
TURBOが聴いて高域に癖が出ることと、解像度はそれほど高くないと店主が思っているからです。
店主が聴いたことも無い、高級なアンプに合うのかもしれませんね 👐
さぁ~アンプ側の問題であることが明確になってきました。
実は、バランス用のボリュームは接点不良であることが分かり、少し復活剤を注すためにボンネットを開けていました。

見てください!! ボンネット裏に制振材がキッチリと貼られていました。
これが、いやな予感です!!

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以前、アンプの下に引いていた制振ボードを取ったら、音が変貌したことを記事に書いたと思います。
制振と言えば (゜o゜)
KA-990EXのひとつの売りである、バネ・エアーダンパー式のインシュレーター 👐

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少し拡大すると、こんな感じ (/・ω・)/

実は、球プリもゴム足の着いたウッドケースから出して、ラックに直置きしたところ、音に解像度、
透明度が増したことを思い出しました。

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そこで、フローティング式のKA-990EX用セッティングとしたのです。

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シルテックとチクマの組み合わせに戻しても、音に静かさが出てきました。
ここまでが、前日の話で (゜o゜)
今日は、朝から試聴しているのですが、やはり解像度が足りません (ーー;)
やはり、制振材付のボンネットは外すべきでしょう ♬

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電源部にはお金を掛けたのにね 👐

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パワー部もどうぞ、ご覧ください (/・ω・)/

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しかし、まだ店主の望む音ではありません。
ウッドブロックでシャーシを無作為に受けても無理があるでしょう。
だから、思い切って「エイ」👍とKA-990EXを立てたのでした。
しかし、アンプを立ててもグラグラせずに安定しているのが、摩訶不思議…(ーー;)

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音が激変したー !!

KA-990EXの解像度が上がり、やっと元気を出してきました。
音に曇りや雑味が消えてスッキリし、同じ音量で聴くにもボリュームの位置が一時間ほど下がりました。
最後の問題はスピーカーシステムです。
LS-777KA-990EXより十年ほど後のスピーカーシステムで、設計時に使ったアンプの音色も変わっているでしょう。
傾向としては、どちらも少し根暗なタイプなので、スピーカーシステムは同世代に交換することとしました。

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はい!! 根明なLS-11ESに交代しました。!!
KA-990EXの時代はメタル系スピーカーが多かったですから、相性はピッタリです👍

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長くなったので、最後にKA-990EXをまとめます。
発売から三十五年近く経過したプリメインアンプであることも、ご理解頂きお読み下さい。
音質は、もう少し滑らかさと柔らかさが欲しいところ…少し古いJazzを力強く鳴らすには良いアンプだと思います。解像度は極めて高くなりました。
でも、KENWOODは、まともな音がしないアンプをなぜ発売していたのでしょうか。
ウィキペディアによれば、「単結晶状高純度無酸素銅(PCOCC)」1986年に古河電気工業が開発、また、日立電線では1980年代に「線形結晶無酸素銅(LC-OFC)」の製品技術が発表されたとあります。
きっと、KENWOODは、そこそこの内容でアンプを作っても、ケーブルで補えると思ったのでしょうね 👐
高純度銅線を使えば少しは、まともに聴こえたのが何よりの証拠かもしれません。

最後に!!

ははは…実はアンプを立てた状態で無酸素銅コンビに戻しましたが、やはり高域がハイ上がりになり、解像度も低下しました。一応、皆さまにお伝えしておきますね。参考までに 👍
この勢いで、次はLS-1000を鳴らそうか!!
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次回もお楽しみに♬
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