TRIO LS-202
今回は白旗を揚げようと思いました。2月14日からチャレンジしているのにかかわらず、全く鳴らないのです。過去に聴いた「良い音」で鳴るスピーカーの一つとして、安易に紹介するつもでいたのですが…。いつも、いつもです。「こりゃ、こりゃ」と安易に進むと必ず壁ににぶつかります。店主の人生みたい…(笑) 最終的に使用した機器は!! CDはMARANTZのCD4000(改)に
三栄無線のAtt、FD-350をマッチィングトランス側につなげ
創造科学のデジタルアンプで鳴らしました。
店主の試聴結果からお伝えすると、店主の好む音とは真逆のスピーカーでした。音は固く、真っすぐ直球スピーカーとお伝えすると少し語弊があるでしょうか!? 言い換えれば、ソフトの内容、いや、ソフトの音作りを決定した人の意向を表現するスピーカーと言うのが正解かもしれません。スッキリとして、音に色付けは無く、非常に高い解像度。ClassicからJazz、ポピュラーまで難なくこなします。
上の写真は最終セッティングです。TAOCKのオーディオボードの上にCORAL+TAOCKのスピーカーベースの二階建て。LS-202の下にはオンキョーのインシュレーターも置きました。当初は三栄無線の6BM8シングルで簡単に鳴らせると思いました。最初に聴いたソフトは
クロストークの「白い森の音楽祭」♡ 録音に使われた山形県高畑町の「ライブスペース ちゅうしん蔵」の、木の響きがはっきりと伝わりました。清吾さんのサックス🎷や、ちはるさんのピアノも新鮮な鳴り方となりました。特に清吾さんのサックスが生っぽい!! これは、期待大のスピーカーと思いましたが…。続いて聴いたソフトが
ケイコ・リー♡ 声が妙に生々しい!! どうしても、音量を上げたくなります。しかーし!! ボリュームを上げてもvocalが前に出て来ません。ただ、うるさくなるだけ。また、vocalが何故かセンター来ず、左側に寄るのです…この時のスタンドは、№25で紹介したサンスイと全く同じです。
CORALの上にRASKを重ねていました。下の音響ボードは山本音響工芸。ここで、原因をスタンドに求め走ってしまいました。RASKの上にTAOCKを!! 音が死にました(>_<)
フィランドバーチのインシュレーターを入れたら、もっと最悪に!! 高域がチリチリ…
今度は、アンプに逃げました。球から半導体へ…三栄無線のSA-MOSへ繋ぎ変えて…
う~ん(;・∀・) A級片ch10Wで球の3倍は出力があるはずですがダメです。状況はTechnicsのSB-10に近いかもしれません。音圧は十分出ているのです。店の外に出れば、Live中の音量みたいです。まいりました m(_ _)m しかーし、なかなか「白旗」は上げたくない店主。またまた、スタンドに挑戦です。スピーカーベースを井形に組んだり。
低域のボリュームがあるスピーカーです。木製のボードでは抑えきれないと、ボードをTAOCKに交換したり。CORALのベースを立ててみたり。
結局、CORALの上にTAOCKを上げて二階建てに!! この間、CDも変えました。
天満さんは最悪!! ホール感が現れません。バイオリンも左寄りに…音が死んでいます。
写真を見たら右chのスピーカーが斜めに見えたので、スピーカーの水平まで確認しました。
SB-10のように逆さまも考えましたが芸がありませんし…。音の左寄りも気になります (;・∀・) スピーカーのセッティング環境を可能な限り左右を合わせ、水準器で少し右ch側を上向かせ、左右のスピーカーの置く位置も調整。そして、また球アンプに戻りました。新潟は冬型となり、暖房も最小限として使っていましたが、しまいに全て「切」として寒さに震えながらも気合で聴きました。要はボリュームを上げなければ、何とか聴ける程度と自らを納得させました。最後に聴いたCDに励まされながら…そんなに悪くないけどなぁ~。
何が問題なのか? オールコーンの3ウェイ。メーカーはTRIO。キャビネットの作りは堅牢。ウーハーは25cm。中高域は「音響シールドバッフル」なるもので取り付けられ、低域から高域まで真上に一直線に配置。「オーディオの足跡」でスペックも確認しました。ここで、少し考えたのは、故「長岡鉄男」氏のことば。「メーカーの能率は、あてにならない」。LS-202の能率は90㏈とありましたが、90㏈もあれば球で鳴らない訳はない。きっと、もっと低能率だ!! 下手をすれば、80㏈中半くらいかも…☝(゜o゜)
翌朝、ダメ元でデジタルアンプで鳴らすことにしました。理由は、アンプのパワー不足です。能率は思ったより低いだろうし、サンスイのSP-4000の例もありましたから…。TRIOはLS-202の音決めにトランジスタアンプを使ったとも考えた次第です。もう、それしか考え付きませんでした…正直…。嘘は紹介したくないし!!
デジタルアンプで鳴らした当初は、やはりうるさくて中高域のアッテネーターを最小に絞りました。非常に粗い音でした。しかし、ここで閃いたのです。CD出力にライントランスをかませることを!! これが大成功 (=゚ω゚)ノ 考えてみるとLS-202は1979年頃の製品。時代は既にトランジスタアンプが主体でソフトはレコードです。フィルターとして、ライントラスを入れることで、入力がレコードに近づいてまとまったと考えます。電気的に説明はできません…。最初に報告したとおり、ソフトはClassicからJazz、ユーミンまで鳴らします。透明感のある音はアキュフェーズの音に近いでしょうか…。天満さんのバイオリンとパイプオルガンは、一階奥の席でステージを見上げながら聴く感じです。音場の再現能力は素晴らしいの一言でしたので、お伝えしますね!!
今回は、TRIOのLS-202を紹介いたしました。もしかしたら今回は、三栄無線との音色が合わなかったのかも知れません。
次回もお楽しみに♬
お気軽にお問い合わせください!!
リユースオーディオ モックアップ
新潟市江南区酒屋町182-1
TEL:025-385-6602
Email:info@mockup.jp
■営業時間 10:00~18:00
■定休日 不定休