ヴィンティージ国産スピーカーを聴く №26

TRIO  LS-202

mockupトリオLS-202

今回は白旗を揚げようと思いました。2月14日からチャレンジしているのにかかわらず、全く鳴らないのです。過去に聴いた「良い音」で鳴るスピーカーの一つとして、安易に紹介するつもでいたのですが…。いつも、いつもです。「こりゃ、こりゃ」と安易に進むと必ず壁ににぶつかります。店主の人生みたい…(笑) 最終的に使用した機器は!! CDはMARANTZCD4000(改)

mockupトリオLS-202

三栄無線AttFD-350マッチィングトランス側につなげ

mockupトリオLS-202

創造科学デジタルアンプで鳴らしました。

mockupケンウッドLSF-777

店主の試聴結果からお伝えすると、店主の好む音とは真逆のスピーカーでした。音は固く、真っすぐ直球スピーカーとお伝えすると少し語弊があるでしょうか!? 言い換えれば、ソフトの内容、いや、ソフトの音作りを決定した人の意向を表現するスピーカーと言うのが正解かもしれません。スッキリとして、色付けは無く、非常に高い解像度。ClassicからJazz、ポピュラーまで難なくこなします。

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上の写真は最終セッティングです。TAOCKのオーディオボードの上にCORALTAOCKのスピーカーベースの二階建て。LS-202の下にはオンキョーのインシュレーターも置きました。当初は三栄無線6BM8シングルで簡単に鳴らせると思いました。最初に聴いたソフトは

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クロストーク「白い森の音楽祭」♡ 録音に使われた山形県高畑町の「ライブスペース ちゅうしん蔵」の、木の響きがはっきりと伝わりました。清吾さんのサックス🎷や、ちはるさんのピアノも新鮮な鳴り方となりました。特に清吾さんのサックスが生っぽい!! これは、期待大のスピーカーと思いましたが…。続いて聴いたソフトが

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ケイコ・リー声が妙に生々しい!! どうしても、音量を上げたくなります。しかーし!! ボリュームを上げてもvocalが前に出て来ません。ただ、うるさくなるだけ。また、vocalが何故かセンター来ず、左側に寄るのです…この時のスタンドは、№25で紹介したサンスイと全く同じです。

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CORALの上にRASKを重ねていました。下の音響ボードは山本音響工芸。ここで、原因をスタンドに求め走ってしまいました。RASKの上にTAOCKを!!  音が死にました(>_<)

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フィランドバーチのインシュレーターを入れたら、もっと最悪に!!  高域がチリチリ…

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今度は、アンプに逃げました。球から半導体へ…三栄無線SA-MOSへ繋ぎ変えて…

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う~ん(;・∀・) A級片ch10Wで球の3倍は出力があるはずですがダメです。状況はTechnicsSB-10に近いかもしれません。音圧は十分出ているのです。店の外に出れば、Live中の音量みたいです。まいりました m(_ _)m しかーし、なかなか「白旗」は上げたくない店主。またまた、スタンドに挑戦です。スピーカーベースを井形に組んだり。

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低域のボリュームがあるスピーカーです。木製のボードでは抑えきれないと、ボードをTAOCKに交換したり。CORALのベースを立ててみたり。

mockupトリオLS-202

結局、CORALの上にTAOCKを上げて二階建てに!! この間、CDも変えました。

mockupトリオLS-202

天満さんは最悪!! ホール感が現れません。バイオリンも左寄りに…音が死んでいます。

mockupトリオLS-202

写真を見たら右chのスピーカーが斜めに見えたので、スピーカーの水平まで確認しました。

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SB-10のように逆さまも考えましたが芸がありませんし…。音の左寄りも気になります (;・∀・) スピーカーのセッティング環境を可能な限り左右を合わせ、水準器で少し右ch側を上向かせ、左右のスピーカーの置く位置も調整。そして、また球アンプに戻りました。新潟は冬型となり、暖房も最小限として使っていましたが、しまいに全て「切」として寒さに震えながらも気合で聴きました。要はボリュームを上げなければ、何とか聴ける程度と自らを納得させました。最後に聴いたCDに励まされながら…そんなに悪くないけどなぁ~。

mockupトリオLS-202

何が問題なのか? オールコーンの3ウェイ。メーカーTRIOキャビネットの作りは堅牢ウーハーは25cm。中高域は「音響シールドバッフル」なるもので取り付けられ、低域から高域まで真上に一直線に配置「オーディオの足跡」でスペックも確認しました。ここで、少し考えたのは、故「長岡鉄男」氏のことば。「メーカーの能率は、あてにならない」LS-202の能率は90㏈とありましたが、90㏈もあれば球で鳴らない訳はない。きっと、もっと低能率だ!! 下手をすれば、80㏈中半くらいかも…☝(゜o゜)

mockupトリオLS-202

翌朝、ダメ元でデジタルアンプで鳴らすことにしました。理由は、アンプのパワー不足です。能率は思ったより低いだろうし、サンスイSP-4000の例もありましたから…。TRIOLS-202音決めトランジスタアンプを使ったとも考えた次第です。もう、それしか考え付きませんでした…正直…。嘘は紹介したくないし!!

mockupトリオLS-202

デジタルアンプで鳴らした当初は、やはりうるさくて中高域のアッテネーターを最小に絞りました。非常に粗い音でした。しかし、ここで閃いたのです。CD出力ライントランスをかませることを!! これが大成功 (=゚ω゚)ノ  考えてみるとLS-2021979年頃製品。時代は既にトランジスタアンプが主体でソフトはレコードです。フィルターとして、ライントラスを入れることで、入力がレコードに近づいてまとまったと考えます。電気的に説明はできません…。最初に報告したとおり、ソフトはClassicからJazzユーミンまで鳴らします。透明感のある音はアキュフェーズの音に近いでしょうか…。天満さんのバイオリンとパイプオルガンは、一階奥の席でステージを見上げながら聴く感じです。音場の再現能力は素晴らしいの一言でしたので、お伝えしますね!!

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今回は、TRIOLS-202を紹介いたしました。もしかしたら今回は、三栄無線との音色が合わなかったのかも知れません。

mockupトリオLS-202

次回もお楽しみに♬
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