Aurex SS-S1W
小型スピーカーの第三段!! オーレックスの超小型スピーカーで、セーム皮のウーハーエッジが特徴でした。アルミダイキャストのボックスはかなり重く感じます。試聴に使うアンプとCDプレーヤーは先回と同じく変更はありません。
美しい音だと思います。良くこんな小型スピーカーから…が、第一印象でした。どんなジャンルの音楽もそつなくこなします。ボリュームを上げても、破綻すること無く淡々と鳴ってくれます。小型ではありますが、球アンプでも十分駆動できる能率の高さは、逆に驚きを感じました。
このスピーカーはかなり聴き込みました。聴き込んで行くにつれて、ある音を思い出しました。かなり以前に使用していた、制振性の高い金属性スタンドでスピーカーを鳴らした音です。当り前ですが、ダイキャスト製のボックスですから響きは抑えられてしまうと思います。
インピーダンスは8Ωで、最大瞬間入力は60Wでしょうか。
ある方のサイトで「高域がうるさくて聴けない…」旨の感想を読みましたが、おそらくトランジスタアンプで鳴らされていたのでしょう。球で鳴らすと全くうるささは感じません。この高域は単なるこのスピーカーの特徴だと思います。
SS-S1W、リーズナブルなお値段で購入できるのであれば、一聴するのも良いと思います。バランスが良く、低域から高域まで鳴ってくれます。一日中、音楽を聞き流すには良いでしょう。また、場所を取らないことも特徴の一つです。ただ、俗に言う「音楽性」の表現までを求めるには、ダイキャスト製のエンクロージャーは響きを抑え過ぎて、音場の点ではマイナス面に働いてしまうかもしれませんね。聴き疲れしないスピーカーです。
今回は、AurexのSS-S1Wを紹介いたしました。当時はブラウンの影響で国内でも超小型スピーカーが発売されていましたね。店主、まだまだ所有しています。ビクター、ローディにパイオニアも…♪