OTTO SX-551
三洋電機のオーディオブランドが「OTTO」でしたね。
店主が高校生の頃「ヨーロッパの音がする」と評論家の誰かが書いていました。
欲しい、欲しいと思っていて、なかなか手に入れられなかったスピーカーです。
試聴は、先回のシステムのまま!!
ケリーの300Bシングルと、いつものCDプレーヤーです。
ちなみに当店のスピーカーケーブルは、余程の高級機以外はカナレの「4S6」を使用しています。
癖は全く無く、取り回しも楽で、コスパは最高!! 「4S6」で十分でしょう。
先ず、ひとつお断りしておきます。写真の「SX-551」のウーハーは、店主がスピーカー用の着色塗料で塗ってあります。退色して黄色み帯びた色が可哀そうで…。クルトミラーですから、日焼け前は濃い紫色だったのかもしれません。
スピーカーケーブルの接続を終え、早速音を出して見ました。
「ん~ン…」こもった音…。右CHのツイーターが鳴っていません。やはり、アッテネーターの接触不良でした。アッテネーターを何回か回して音出し可能となりました。ある意味、アッテネーターは不要の長物ですね。
意地悪くJazzvocalから開始しました。
最初の印象は、とても静かなスピーカー…。一聴するとKEFの鳴り方に似ているかも…
ベースの質感がとても高く、聴いていて心地良い。高域は出しゃばらず控えめに。
ウーハーはラバーエッジのようです。低域の質が高いスピーカーは期待できます。
ただ、あまりに300Bシングルの音に「まったり」と支配されたので、6L6GCのPPにバトンタッチ!!
2A3のシングルでも鳴るかもしれませんね。
ベースも良いけれど、バイオリンはもっと良い。弦楽器の再生が、すばらしいスピーカーです!!
天満さんのバイオリンが、全くうるさくならない。パイプオルガンも、スピーカーの奥で広大な空間で静寂に響きわたる…表現が少し異なりますが、各楽器の音をごまかさないのは「FR-16A」と似ています。
しかし、「SX-551」は密閉型の3ウェイスピーカーです。3ウェイでこの音質ですから、各ユニットの品質の高さ、熟慮されたネットワーク、上質パーツの使用が思い浮かびました。
「SX-551」=店主が感じたのは、「渋くて濃い、大人の音」でしょうか。
一聴より、一生付き合いたいパートナーにおすすめします。
ブビンガ材の艶もたまりませんね。奥の深いスピーカーです。
今回は、「OTTO」の「SX-551」を紹介いたしました。