第四回 PIONEER CS-63DX
新しいスピーカーを紹介します!!
今回はパイオニアです!!
サランネットを外すと…
4ウェイ6スピーカーが顔を出しました!!
以前は日本のオーディオブランドから、多数のユニットを使用したスピーカーシステムが海外へ輸出されていました。
ネットでCS-63DXを調べると、紹介されているのが殆ど海外のサイトでした。これはCS-63DXが輸出用のスピーカーであったと十分に推測できます。
また、このスピーカーが店主の元にある事実は、僅かでも国内販売も行っていたのでしょうね。
各ユニットは、当時のパイオニア単品ユニットと同等品が流用されているようです。
ウーハーはPW-38F系列でしょうか??
取付穴が八箇所なので、フレームはPW-38Fに間違いありません。
店主が持っているCS-880もこのウーハーです。機会があれば、また紹介したいと思います。
スコーカーは12cmほどです。
エッジはウーハーと同じく布エッジです。
ツィーターはバッフルの開口径からPT-7系列だと推定できます。ただし、ダイヤフラムはアルミ軽合金では無く、ポリエステル樹脂系のように見えます。スーパーツィーターとのマッチングのために変更したのかもしれません。
丸型ユニットはスーパーツィーターだと思います。取付穴が三箇所ですからPT-8A系列でしょう。22KHzまで再生するようです。ダイヤフラムはアルミ軽合金のようです。カタログ値では22KHzまで再生。
ボックスの囲いは合板製で、実測の板厚は約24mmでした。
誇らしげな、懐かしのパイオニア音叉マーク!!
音色を例えれば「一音一音が濃い」印象です。
時代は違いますが、ダイヤトーンのDS-505と比べると聴きやすく耳当たりの良い音。「いつまでも聴いていたい…」そんな印象のスピーカーです。
ダイヤトーンのDS-505が解像度重視と考えれば、パイオニアのCS-63DXは音楽性重視かもしれません。
ただ、CS-63DXは見た目以上に楽器の解像度があることにも驚きました。バイオリンの弦が擦れる音もハッキリ聴こえますし、ピアノの響き方は大きさまで解るほどです。きっとネットワークの設計が優秀なのでしょう。
低域について、奥行の無い密閉式エンクロージャーに38cmウーハーを搭載しているので、パイプオルガンの再生はコンクリートの床を振動させるほどです。
まだ、試聴を始めてからあまり時間が経っていません。印象が変われば、また後ほどお伝えしたいと思います。
今回、使用したスピーカースタンドは同じパイオニアのS-LH5a用スタンド「CP-LH5」と山本音響工芸のオーディオボード。アンプは三栄電波の2A3シングルアンプにAH!!のCDプレーヤーでした。
今回のPIONEER CS-63DXは、テクニクスのSB-501と同じく入手できる機会があれば、購入を考えても後悔はないでしょう。あくまでも、店主61才による視聴ですが…。
参考までに!!