VICTOR FB-5

本日!! やっと鳴らしきれましたので、FB-5を紹介をいたします。
五十年ほど前のスピーカーシステムですが、このFB-5を思うように鳴らしきれた方はいなかったでしょう!!
それほど、バックロードを鳴らすのはむづかしく、あるコツを必要とします。
でも大丈夫v!! このコーナーを読んで頂ければ、FB-5を鳴らしきれますから…たぶん 笑

先ず、バックロードホーンを鳴らすには、あるていど広いお部屋が必要です。
音波が「ドーン」と出ますから、広いお部屋で鳴らしましょう!!
あるていど広いお部屋が確保できましたら、次にユニット背面に何故か入れてある吸音材を取り出します。
ユニット背面から出る音を生かすのに、最初から吸音したら音波が自由行動出来ないと思うのですが…

とても抜けの良い音になります。
ユニットの大小に関係はありません。
8センチユニットを使ったバックロードホーンでも吸音材は抜きましょう!!

続いて、セッティングです。
固いオーディオボードの上に直置きしますと、音が死にますので十分注意をしましょう。
店主は35ミリのヒバキューブの上にスパイク受け&スパイク(安価な品物で十分!!)を用いました。
ただし、
36キロのスピーカーシステムですから、一人でセッティングするのは非常に大変です。
ケガをしないように十分注意して下さい!!

今回、店主が失敗したのは (゜o゜)
この組み合わせでした。
亜鉛合金製のスパイクにステンレス製のスパイク受けを用いたことです。

DS-66ZをLINNのスタンドで鳴らす際、スパイク受けにステンレスプレートTAOCのPTS-Nを用いた時に効果がみられたので、今回も使ってみましたが逆効果でした。
たぶん、異種金属のスパイクとスパイク受けは振動を殺してしまうのでしょうね。
LINNのスタンドで使用されていたスパイクは鉄系でしょうから、ステンレスと相性はそんなに悪くなかったと推定はできます。
もうひとつ、スパイクで受けるエンクロージャーの位置でも「低域」が変わりますのでお伝えしておきますね。
チャレンジ&トライで良い音を聴くために頑張って下さい。
どうしても、上手く行かないときはMockへご連絡を!! 適切?なアドバイスをいたしますから 👐

はい!! 広い部屋と背面の吸音材を抜いて、ヒバキューブとスパイク&スパイク受けでセッティングは完了しましたでしょうか。
セッティングの前にお伝えすれば良かったのですが、もうひとつ可能であれば背面に反射用の壁があるとさらに良いかと思います。
今回、店主はセッティングを変更しました。
FB-5のセッティング位置を後方に下げたのです。
変更前はFB-5の背面にDS-34BmkⅡを置いていました。

DS-34BmkⅡを二階へ片付けて、可能な限りFB-5を後方へ下げたのです。
FB-5の背面に置いてあるグッドマンのスピーカーシステムを背面の壁の代わりにしました。


スピーカーシステムをセッティングする場合の、基本中の基本はスピーカーシステムの周りに物を置かないこと!!
スピーカーシステムで発する「音」は「音波」ですよ!
YouTubeで得意になってオーディオの説明をなさっている方に限って、スピーカーシステム間に大きなラックを置かれていたり、スピーカーシステムの前に沢山の物を置かれている方を拝見しますが、どの音を聴いて説明しているか、店主はいつも不思議に思います。
Mockの店内もスピーカーシステム周りの床に物を置きたくないのですが、整理整頓が苦手な店主でありまして…。

さて、十分に講釈をたれましたのでFB-5の試聴に入ります。
今回、試聴に使用しました機器は (゜o゜)
伊藤さまから修理をして頂いたアドバンスの2A3にAH!のCDプレーヤー!!
接続はイソダのRCAケーブル用いました。
アンプもCDも30ミリのヒバキューブで支持してあります。
音楽の表現が柔らかくなりますよ!!

スピーカーシステムの再セッティングで、大きく鳴り方が変わりました。
スピーカー間からやっと音像が現れたのです。
やはり、ステンレスプレートのスパイク受けと亜鉛合金製のスパイクで、スピーカーシステムの振動が死んでしまったのでしょうね。
Cross TalkのONE OF A KIND では、Mock店内が「ライブスペース ちゅうしん蔵」となりました。
YAMAHA NS-1000M以来の空間表現です。

もっと言えば、もうスピーカーシステムの存在が消えました。
ホールのようにステージと観客席が分かれていない、これだけの響きの良い「ライブスペース ちゅうしん蔵」での演奏をよくぞこれだけ再現できる録音ができたと思います。

録音エンジニアはただ物ではないでしょう!!
Oyster Bowie はすごい🐘!!

もう!! きちっとセッティングされたFB-5は何を鳴らしても、録音されたCDソフトの内容を「音波」として、「感動」として表現します。
FB-5はバックロードホーンとしては異種でしょう。
ウーハー+ツィーターの2ウェイシステムであることです。

自作でも、バックロードのエンクロージャーに入れるユニットは「フルレンジユニット」でしょう。
しかし、FB-5は口径20センチの低域ユニットです。
ホーンの設計が異なるのか、低域の量感がちょうどいい!!
これまで、Mockで鳴らしたフルレンジユニットのバックロードホーンは低域の制御が大変でしたから。
はい!! どのソフトを聴いても新鮮に感じます。

特に良かったのがClassicでBachバッハ!!

新しい録音ではありませんが、パイプオルガンの超低域がギャオスの発する光線のように輪っかになって飛んできましたし、ピアノ演奏者のうなる?歌う?声があまりにもリアルで笑ってしまうほど。
弦の響きが特筆するところで、チェロ・コントラバスの響きは鳥肌が立つほど自然でした。
バックロードホーンの良さは能率の高いところも売りでしょう。
数ワットの2A3シングルアンプの出力でこの音圧・解像度ですから、アンプにも負荷がかかりませんしアンプの特徴も良く分かります。
ちなみに高域のレベルはアッテネーター半分位置で十分。高域にうるささは皆無でとても自然な鳴り方。
球との相性は抜群で、何よりバッフルに高域ユニットが納まっていますので、バッフル効果で音が自然に広がります。

Victor FB-5をまとめましょう!!
市販では、最強のスピーカーシステムでしょう。広い部屋と十分なセッティングができる方であれば。
響き、Live感、音質と、どれを取っても第一級のスピーカーシステムだと思います。
Mockでは当分の間、FB-5を鳴らし続けることにしました。
しかし当時のVictorは、よくぞこのFB-5を発売したものです。
最後にスピーカーシステムは、バックロードホーン(フロントも含む)や後面開放システム等が一番自然な鳴り方をするような気がする店主でした。
今回も店主独自の考え方でFB-5の鳴らし方を紹介したもので、音の聴こえ方は個人差があることを予めご承知頂きいただきまして終わります…。
Mockは明日定休日。投稿はお休みいたします。m(__)m

次回もお楽しみに!!

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