ヴィンテージ国産スピーカーを聴く №90

ONKYO  D-1000

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ようやくD-1000を紹介できるようになりました。
店奥から出して来たのは良いけれど、紆余曲折も甚だしいところです。
これまでの経緯は
Mockupからの『お知らせ73』
Mockupからの『お知らせ76』
を、ご覧ください。
D-1000を鳴らすのに一番苦労したのはセッティングでした。
何度、変えたことやら…
1『ヒバキューブ』
低域が豊か過ぎて…
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2『スパイク+ヒバキューブ』
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ここで、お客さまから音像がスピーカー間に現れないことのご指摘を頂き…
D-1000を鳴らすためには空間の確保が必要と整理整頓を実施。(-_-;)
3 『直置き
う~ん。一番まとまっているようですが、面白味がない音でしょうか。
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なかなかスピーカーの間に音像がまとまらなくて…
サランネットを装着した位置で試聴したユーミン曲のオケ演奏を聴いて
はぢめてスピーカー間が音(オケ)で埋まりました。
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セッティングは2の『スパイク+ヒバキューブ』!!
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この演奏全てがユーミンの曲で構成されているCD 👐
こんなに素晴らしい録音であったことに、はぢめて気づきました。
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しかし、これがまた苦悩のはぢまりとなるのです。
また、また、D-1000を聴いて頂いたお客さまから『弦の音はFLAT5Ⅱの方が好きかな…』と感想を頂きました。
確かに「高域」の出しゃばる感は店主も感じていました。
4 『再セッティング』
スパイク+ヒバキューブのままとして、試聴位置から距離を取るために、少し後方に下げてスピーカー間隔を1270mmに拡げました。
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この間で試聴に使ったアンプは三台。
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最初は6BQ5シングルアンプ、続いて点検から戻ったKT88シングルアンプ。
やはり高域の華やかさは変わりません。
三台目は前段のソケット交換で入院していた6BX7シングルアンプ。
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これまで試聴に使っていたのは、AH!のCDと接続ケーブルはイソダを使用しました。
6BX7シングルアンプでは、高域の華やかさが少し納まったようです。
6BX7シングルアンプは三栄無線のキットですから手配線。
6BQ5シングルアンプ(トラオード)とKT88シングルアンプ(エレキット)の共通点を探すと、どちらもプリント基盤を使用していることでした。
D-1000の特徴のひとつとして、非常に入力に対しての感度が高いことが挙げられます。
こうなると、店主が確かめてみたいのがOTLアンプで鳴らしたらどうなるか (/・ω・)/
さっそく接続を開始しました。
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OTLアンプはクッキリ系の音を出します。D-1000に合いそうです。
しかし、高域の華やかさは6BX7シングルより強くなり、JAZZ系では気になりませんが、Classic系では弦がうるさい結果となりました。
店主、原因をRCAケーブルにも求めました。
イソダはツィターとスコーカーが踏切の警報機のライトのように交互または一緒に鳴ったり、ヤーボでは更にツィーターだけが暴れました。
この現象はOTLアンプに交換した後に店主が仮設をした結果です。(-_-;)
アンプをヒバキューブでアンプを支持しました。
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最終的には下蓋の取付ビスの部分で点支持に改善。
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ついでにと、二組のチクマ製タップもヒバキューブで受けました。
これが、そもそも大きな間違いです。
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音の解像度は飛躍的に向上し、ボリュームを上げなくても音が試聴位置まで届くのですが…。
しかし、問題は「高域の華やかさ」が「高域寄りの」音になってしまったこと。
一晩考えました。(;´∀`)
以前にもヒバキューブでチクマ製のタップを受けましたが、けっして音は改善されなかった記憶があったのです。
ヒバキューブが悪いのではなく、受けるところを誤っていたのです。
タップ四隅の点(ボルト)で受けていたものを、底蓋の平らな『面』で受けました。
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結果は大正解!!
「高域寄りの音」が「華やかな高域」に戻りましたが、解像度は高いまま。
タップの設置修整で、再度各メーカーのRCAケーブルを聴き直したのですが、ここで店主やっと気が付きました。
以下、D-1000をまとめます。よろしければお付き合い下さい。
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ONKYO D-1000

このスピーカーシステムはONKYOがユーザーに宛てた挑戦状!!

『あなた好みの音で鳴らしなさい!!』

と、言うことでしょうね。
設置する空間は当たり前ですが、駆動するアンプや、接続するケーブルの音をあからさまに出しました。
逆に考えれば「あなた好みで」となるのです。
質の高いユニットが奢られ、解像度は非常に高く、音場感もタップリ出しますが、接続機器やセッティングの粗までシッカリ表す、とても敏感なスピーカーシステム。
鳴らす際には十分に気合を入れて、とことん対峙して聴いて下さい。
まだまだ、D-1000で試したいケーブルやアンプはたくさんあるので「これぞ!!」と思うシステムとなった時には、再度このコーナーでお伝えしたいと思います。
最後に気付いたことですが、RCAケーブルは音質向上に使用するものではなく、あくまで音に加える調味料であることが良く分かりました。料理(スピーカー)によって使い分けることが大切ですね。
中途半端かもしれませんが、ONKYO D-1000の紹介といたしまする。m(__)m
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次回もお楽しみに!!
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