モックアップ プラモ史 №6

第六回目は1/300スケールの大戦機です。

日本模型 1/300 SUPER-MICRO SERIES SAMURAI

1/300の二機セットシリーズ。日本模型(ニチモ)は艦船模型で有名なメーカーでした。今はプラモを生産していないと聞いています。

当時は30センチシリーズから、1/200~1/800(たぶん)まで戦艦、航空母艦、潜水艦から駆逐艦や護衛艦まで販売していましたが、この1/300スケールでは航空母艦の信濃と大和級の戦艦を出していたと思います。

店主も十数年前に信濃を手に入れましたが、残念ながら取説を欠いていました。

昔、新潟市沼垂にあった「うすだ模型店」に1/300の信濃が在庫されていましたが、高くて買えなかったことを今でも思い出します。サラーリマンであったにもかかわらず…

航空母艦に搭載できる飛行機のスケールモデルはこのシリーズだけでしょう。すべてそろえようとも思いましたが、一個300円ですが№18までそろえると5,400円。二割引きでも当時としては良い値段です。断念しました。

店主がプラモを集めるきっかけは、太平洋戦争を日米の技術力という観点から見直した、柳田邦男著「零戦燃ゆ」を読んでからです。

衝撃が加わると逆に強くなる防弾鋼板を備えたアメリカ機、打たれる前に相手を撃墜することが前提の日本機。防弾鋼鈑が無くても、抜群の運動性能で零式艦上戦闘機は初期だけ善戦できたのでしょう。

命の重さを尊ぶ心が最も大切です。戦争だけに限らず企業活動においても…。店主も現場第一主義でした。

「零戦燃ゆ」から、あらゆるスケールの零戦を買いあさった後、零戦を運ぶ航空母艦に進み、その後はすべてのジャンルのプラモ収集に走り狂い現在にいたるところです。

少し、くどい話になりました。申し訳ない。話をプラモへ戻します。

1/300の飛行機はおそらくニチモだけの製品で終わったと思います。

次回は船で行きましょう~