ビィンティージ国産スピーカーを聴く № 76

AIWA   SC-61

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エッジ交換からエージングも進み、試聴を開始しました。
試聴に使用した機器は、AH!のCDにシルテックのRCAケーブルを使い、アンプだけを三栄無線のSA-520MARKⅢに交換しています。

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12BH7のPPで、1.7W+1.7Wの小出力ですが、この心地よい音が店主は好きです。
※この真空管アンプは完売しました※

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試聴に使用したCDはいつもの四枚です。

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先ずは、Cross Talk白い森の音楽祭!!

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実は、CDもアンプもまだ温まっていませんでしたが、四曲目で睡魔に襲われました。
SC-61の音色はSC-45に似て、楽器本来の音を表現するようです。
特にピアノとベース(コントラバス)の表現はピカ一!!
でも、サックスもシッカリ鳴らします。
続いて

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ヘレン・メレルさんのボーカルもハッキリと表現、ベースの響きが良いですね。
トランペットも鳴きました。

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ケイコ・リーさんのボーカルも、妙に鼻に掛かることもなく良い感じ。👐
16㎝の低域でも十分だと思います。
問題だったのは、この方…で…

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実は、ここしばらくフルレンジばかり聴いていましたので、2ウェイの鳴り方に違和感がありまして…。
低域から高域までの音域が含まれるピアノや、中低域が中心のベースはリアルなのですが…
このソフトは、高域だけ浮いて聴こえるのです。
ツィーターからバイオリンだけが聴こえるありさまで、パイプオルガンもホール・トーンもバラバラで、聴いていられない状態でした。 (;´∀`)
SC-45は問題無く聴けたのですが…
SC-61はここらへんが、限界とも思いました…Classicは聴けないと…

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高域ユニットは低域と異なり、取付位置は各メーカーで大きく異なります。
ONKYOのD202シリーズはウーハーとできるだけ近づけたり
MACINTOSHでは、タワーのようにツィーターを積み上げたり
SC-61は、設計上の誤りなのでしょうか “(-“”-)”
でも、考えてみるとバイオリンと遠く離れたパイプオルガンを一緒のマイクで録音することは不可能でしょう。
この天満さんの録音は、かなり「いじって」いると勝手に結論づけて!!
実は、鳴らない原因をCDソフトに押し付けました。
で、シンプルでありながら、確実な録音を思いついたのです。

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雑誌の付録CDですが、録音はきっとシンプルだと信じて聴きました。

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さぁ~どうでしょう!!
確かにツィーターは単独で鳴って聴こえますが、単独で鳴る高域以上にSC-61の周りには、美しく響くホール・トーンが!! 演奏される楽器が生々しく輝いて現れるのです。
そう、そこには既にホールの空間が現れ、スピーカーの存在は消えていたのです。
特に十三曲目のパイプオルガンは圧倒でした。
目からウロコです !!
実は、このソフト、今まで鳴らしきれていませんでした。
この、SC-61が持つ音楽再生能力の高さに店主、ひれふしました。 m (_ _) m

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なお、SC-61は、ターゲット・オーディオのスタンドとヒバキューブを使いました。

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まとめます。
販売時の価格は安価であったかもしれませんが、今だからこそ評価されるスピーカーシステムかもしれません。
一聴の価値があります。
YouTubeで、このSC-61の空気録音が紹介されていましたが、球で鳴らすSC-61は全く異なることを皆さまにお伝えして、今回の紹介を終えたいと思います。
SC-61が気持ちの良い音楽を再生するのは、AIDEN(TAMON)の音作りでしょうか。
でも、天満さんは何故に鳴らんかったのか…

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次回もお楽しみに!!

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