ビィンティージ国産スピーカーを聴く № 75

IWA   SC-45

婚期を逃した、MockupのSC-45 ( ;∀;)
お客さまから、SC-45のリクエストがありましたので、今回は№ 75として紹介いたします 👐

mockupAIWAアイワSC-45

この、アイデンからのOEMユニットであることは有名なお話で、今でも人気のあるこのスピーカーシステム。
店に入荷した時も「モサッ」とした感じがしたので、店内でお休みしておりました。
先ずは、バックロードの上に上げて、かぁ~るく音出しを!!

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当初は、バックロードの上に直置きして聴きましたが、一応片側ずつヒバキューブを挟み込んだら…
「モサッ」とした音から、抜けが良くなったので本格的に試聴することといたしました。

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試聴には、山本音響工芸のオーディォ・ボードの上にターゲット・オーディオのスタンドを載せて。
ターゲット・オーディオは金属製ですが「カッチカチ」では、あーりません。
SC-45を軽く振動させると、スピーカースタンド全体でプルプル揺れるくらいぐらいですから 👐
一応、スタンドのスパイクは真鍮製のやっすい、うっすい、スパイク受けに載せていまする。

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SC-45はスピーカースタンドの天板にある「スパイク」へ直置きとし、試聴を開始しました。
今回の試聴システムは、AH!のCDにシルテックのRCAケーブルを使い、最近入荷したTU-870に直接続です。今回、プリアンプは使いません。プリアンプを通すことが、良いことばかりではありませんからね 。

※TU-870の嫁ぎ先は、決まっておりまする。 (;´∀`)

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試聴したCDはいつもの四枚です!!

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Cross  Talk白い森の音楽祭から試聴開始っす👍

ハ、ハハ、ハハのハ、はははははははっー!!

「モサ」っ音で、最初からこけました ( ;∀;)
やはり、ここで救世主の登場っす!!

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スタンド天板のスパイクを避けて、片側、ヒバキューブ四個でSC-45を受けました。
全体像はこんな感じ (/・ω・)/

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再度、Cross Talkから ♬
清吾サックス🎷は、いやに生々しくリアルっす。
息遣いや指使いまで分かる。非常に好感が持てる鳴り方!!
ちはるピアノは、低域がモッサラした感じで響かない…抜けが悪い…
まぁ~しばらく鳴らしていないスピーカーシステムは、こんなもんでしょう。
心の中では「エッジの軟化処理が必要か…」 (ーー;)

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また、店主の悪い癖でウトウトし始めて  (=_=)…
夢の中♪では、ちゃんと聴いていましたよ!!

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夢の中で気づいたのは、ライブの観客の声がしっかりと「人の声」なのです。
「よっ!!」「ヒュ~」の声が!!  そして、楽器の定位もグッド👍
試聴中にちはるピアノ🎹の解像度も上がりました。
ちはるさんが、鍵盤を叩くが、鍵盤が、目の前に浮かぶぐらいですから。
この時、店主はなぜか確信しました。

天満さんも鳴らせると!!

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はい!! いとも簡単にパイプオルガンも天満さんのバイオリンも鳴りました。
12cmのバスレフスピーカーで重低音が出る訳、あーりません。
しかし、パイプオルガンが聴こえる距離感と、バイオリンが響く空気感がたまらなく快感でした。
やはり、次はボーカルでしょう ♬

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ヘレン・メレルさんのボーカルが、ど真ん中でぴしゃり!!
厚い音が聴こえます。ボーカルでも楽器でも。
店内では、進行方向の右上にエアコンの吹き出し口があり運転中、左手脇には扇風機が「小」で回っています。
片ch2Wしかない、TU-870のボリューム一は「九時」で十分でした。

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12cmのフルレンジの音が、なぜ小音量で店主の座る試聴位置まで届くのか…不思議ですよね。
最初の頃、テクニクスの平面大型3ウェイは、ボリュームを上げても空振りで、逆さまに設置して、まともに聴けたことを思い出します。
ただ、以前のMockupでは、Lch側の音の偏りに悩んでいました。
特に、FF125Kのバックロードを鳴らした時が最大でした。

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現在では、原因を排除してウェストミンスターの間に試聴位置を下げています。
問題の一つ目は、ウェストミンスターの上に置いていたVICTORのスピーカー群。
二つ目は、試聴位置背後の棚の置物(古いクライスラーのスピーカーボックス)でした。
三つ目は、Rch脇の和紙製の灯具です。

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音波は電流と同じく目に見えませんから、原因を探すには常識を捨てることも大切です。(;´∀`)

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店内では、今でもスピーカーの間隔は140~150㎝あります。
SC-45でも同じ間隔で、ヘレン・メレルさんは、ドンピシャとセンターで歌います。
話がそれましたが、スピーカーをシッカリと鳴らすためには

『試聴位置の背面に音の抜け道』

が、あるかどうかの確認も重要ですね。

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ケイコ・リーさんも、文句なし 👍
アコーステック・ギターは、弦を指で押さえる位置が分かりそうです。
本当に「楽器」でも「VOCAL」でも、生々しい再生をします。SC-45は!!
これなら、人気があるのも納得しますね。

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最後にSC-45をまとめます。
真空管との相性はバツグンでした。ただし!! 音量を上げても、決して良い音になりません。
本来、解像度が非常に高いスピーカーシステムですから、小音量で十分に濃い音が聴こえます。
トラジスタアンプでガンガンならせば、センターキャップ(ダブルコーン)のアルミが、うるさく感じるかもしれませんね。球アンプでじっくりと鳴らしたら、いかがでしょうか。
ひとつ、気が付いたことがあります。エルシー電機のLC-12Sの鳴り方に似ていること。
きっと、SC-45のアイデン・ユニットも、音消えが早いのでしょうね。

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ヒバキューブで、鳴り方が変わったのは少し推測できます。
下の写真を見て下さい!!
エンクロージャーが合板製ですよね。
どうやら、合板には特有の振動があるようです。
これまで鳴らしてきた、TANNOY・クリプッシュ・PIONEER・VICTOR(FB-7)等の大型スピーカーのエンクロージャーは全て合板で、ヒバキューブを噛まして音が激変しましたから…。

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メーカーが販売している、ウッドキューブ、インシュレーターは全て硬い木材です。
特有の振動を伴うエンクロージャーには、しなやかさがある「ヒバキューブ」が合うのでしょう。
Mockupの「ヒバキューブ」は、一個100円(税込み・送料別)で、バラ売り可能です。👍

今回は、AIWAのSC-45を紹介いたしました。
SC-45が、鳴らないのではなく、鳴らせていないのかもしれませんね 👐

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次回もお楽しみに!!

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