ＴＥＡＣ Ｓ－３００ＥＸＴＲＡ
お待たせいたしました (/・ω・)/
やっと、店主が納得できる鳴り方となりましたので、紹介させて頂きます。
先ずは、最終セッティングをご覧ください!!
スピーカースタンドはＯＰＥＲＡの木製スタンドに変更し、真鍮製のスパイク受けは使わずにフィンランドバーチの合板インシュレーターに直接載せました。
お知らせで紹介した時は、ヨーロッパ系の金属製のスピーカースタンドの天板にヒバキューブ使っています。
このセッティングでも、Ｓ－３００ＥＸＴＲＡが奏でる音は中域に厚みがあり、低域から高域までフラットに再生していましたが、なぜか「面白くない…」音でした (ーー;)
試聴でケイコリーのＬｉｖｅを聴いていたら、速攻で寝てしまった店主がいたことも事実です…。
再生音は悪くないのですが、いまいち「オモシロくない」!!
Ｓ－３００ＥＸＴＲＡにあまり期待しすぎたのでしょうか…。
ここで、店主は少し考えました。
ＴＥＡＣはＳ－３００ＥＸＴＲＡで何を目指したのでしょうか???
当時、Ｓ－３００シリーズはペアで三万円代の価格です。
しかし、Ｓ－３００ＥＸＴＲＡはペアで６５,０００円でした。
一気にシリーズの倍近くの価格で発売されたのです。
倍近い価格は、ユニットやネットワークの改良。
そして何よりシナ合板が奢られた、Ｓ－３００シリーズ最大容量のエンクロージャー!!
店主はこの「シナ合板」に反応しました。
木の響き “(-“”-)”
木には木をです👍
早速、店の二階からＯＰＥＲＡのスタンドを降ろし、再セッティングを開始!!
音の拡がりは変わったのですが、やはり店主にとっては「オモシロくない」音なのです。
ここで、スピーカースタンドの天板にウレタンテープを貼って、スピーカーシステムとスピーカースタンドの密着度を高めました。ＯＰＥＲＡのスタンドは天然木そのものですから、多少歪みがあるからです。
この密着度を高める施策は後で、真鍮製のスパイク受けの排除という大きな効果をもたらしました。
「オモシロくない」音を聴く中で、少し原因らしきものが浮かんできました。
今回の試聴機器は、いつものＡＨ!と三栄電波の２Ａ３と管球プリで変わりないのですが、パワーとプリ間で使用していたのが「シルテック」のＲＣＡケーブルです。
ＣＤ→プリとプリ→パワーが同じシルテックですと、再生音が「オモシロくない」ことは経験していますので、新たなＲＣＡケーブルに変更してみました。
ＷＢＴのＳＩＧＮＡＬ ＣＡＢＬＥです。以前も信号ケーブル用のスーナーを使用していましたが、ヒノオーディオの３００Ｂでゲンコツを鳴らした際に、信号ケーブル用のアラが目立ってしまい、シルテックに交換していました。今回は、裏目に出たようです。
被覆色が異なるように見えますが、下の写真も同じＷＢＴのＳＩＧＮＡＬ ＣＡＢＬＥです。以前、お客さまから譲って頂きました。
さぁ～試聴です!! これから、とことん試聴です。
少し寒かったですが、快晴で気持ちの良い日でした!! ☀
この空気感で最初に聴いたソフトが (゜o゜)
Ｃｒｏｓｓ Ｔａｌｋの「白い森の音楽祭」でした。
いゃぁ～さわやか～ 爽やか～
清吾サックスにはテリの響きが現れて、生サックスを聴いているよう!!
ちはるピアノも低音から高音まで細かく表現します。
まるで、春風のように楽器の奏でる音楽が、店内に流れるのです ♩♪♬
続いて聴いたのがヘレン・メレルさまでした。
スタジオ録音ですが、作った感の録音ではありません。
ヘレンのボーカルにもタップリエコーがかけられていますが、嫌味には聴こえません。
Ｓ－３００ ＥＸＴＲＡで聴くヘレンのボーカルと、メンバーの演奏技術の高さに惹かれます。
ベースの音もシッカリ聴こえますし、ピアノとトランペットは一人で聴いていると、泣いてしまいそうになりました ( ;∀;)
この小さな躯体で、リアバッフルの厚みだけのバスレフポートで信じられない!!
最後に聴いたのは、マイスター・ミュージックの「パストラル」です。
チェロとピアノが奏でるバッハ作品集。
清吾サックスと同じく、チェロの響きがたまりません。ホールに響き渡るピアノ演奏がたまりません。
生々しい、チェロの響きは眠りも誘いますのでご注意を (/・ω・)/
そろそろ、まとめます。
ＴＥＡＣは、このアイデン由来で素性の良い１３ｃｍコアキュシャルユニットに、森の中で聴くような自然な響きと音を求めたのでしょう。
Ｓ－３００ ＥＸＴＲＡは自然な音の響きを再現します。
楽器の持つ響き、音の余韻、そしてボーカルの奥行に演奏者の技法まで聴きとれる解像度と音質を持っていました。すばらしいの一言っす!!
ただし、ビクターのＦＢ－７のように等身大の鳴り方はできませんから
あしからず…”(-“”-)”
また、Ｓ－３００ ＥＸＴＲＡは低能率なスピーカーシステムです。
しかし、パワーを入れれば従来のＳシリーズと変わらずガンガンと鳴ります。とにかく鳴ります!!
もしかしたらパワーだけで鳴らされている方も、いるかもしれません。でも、違いますよ!! 鳴らし方が!!
Ｓ－３００ ＥＸＴＲＡは、響きを、音楽を、静かに楽しむスピーカーシステムです。
Ｓ－３００ ＥＸＴＲＡを鳴らすのならば「響き」を殺さないことがコツでした。
また、球との相性がバツグンであったことは、お伝えしますね!!
最後に、メッシュグリルを止めている特殊ゴムは劣化しますから…ご注意下さい。
やっと、これで店主はゲンコツショックから抜け出れそうっす 👐
でも、コアキュシャルユニットだから、高域が少し遅れるかな …“(-“”-)”
次回もお楽しみに!!
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