ヴィンティージ国産スピーカーを聴く № 68

TEAC   S-200

mockupTEACS-200

はい!! 今回はTEAC12㎝ COAXIALユニットを搭載したS-200を紹介します。

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TEACのS-300系ユニットはタモン(AIDEN)製のユニットを搭載していたことを知ったので、S-200もタブンそうかなぁ~と思いまして 👐
しかし、鳴らしてみるとこれがまた、なかなか鳴らなくて…”(-“”-)”

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試聴システムは、AH!のCDプレーヤーといつもの300Bコンビを使いました。
尚、スタンドB&Wから同じヨーロッパ製?の金属スタンドに変更してあります。

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最初に聴いたソフトはバッハのハープシコード!!

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解像度もあり、自然な鳴り方に安堵しました。
しかし、お客さまも帰られて正面で向き合うと、そうでもない…(ーー;)

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音場は左右に拡がりますが、上下方向には拡がらない!!
そして、音が曖昧に聴こえ、左に寄るのです。
実は、またいくつか店主がセッティングの過ちを犯していました。
第一点は、スピーカー端子の締付け不足!!

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このTEACのスピーカー端子は、つまみが少し小さく締め辛いのも特徴です。
続いては、スピーカー前に置いた「アンプ」でした。

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昨日、二月十日木曜日は翌日が祭日のため、ぶどう工房のパンを販売しました。
パン販売用のテーブル上に置いていた、PIONEERUK-5をRchスピーカーの前に置いていたのです。
アンプを移動し、スピーカーの前を開けて試聴を続けました。

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やっと音が馴染んだようで (/・ω・)/
クロストークも何とか聴けるようになり試聴は翌日の十一日へ持ち越し (>_<)

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本日は、出張からお帰りの天満さんから開始 ♬

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しかし、12㎝のシステムで天満さんを聴くか…(ーー;)
フルレンジなのでホールの再現もバツグンで、天満さんのバイオリンも天井へ輪っかのビームで拡がります。
しかし、パイプオルガンの低域が歪む、歪む、歪む…ひずむ…”(-“”-)”

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100㎜以上もあろかと思われる細く長いダクトも十分泣いていたようです ( ;∀;)

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でも、ノーマルで40Wも入るスピーカーシステムです。
何かセッティングや試聴位置に問題があるかと数時間悩みました。
イスで聴いて

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床に正座して聴いたり

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ONKYOの鉄製インシュレーターを入れたり…(ーー;)

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鉄製インシュレーターを入れても、バイオリンだけが前に出てくる感じは否めなく、パイプオルガン本来の鳴り方にはなりませんでした。
また、迷宮入りかと思いました…
低域が歪むのは鉄製のスタンド天板とスピーカーボックス間の振動と仮定しました。
で、スピーカーエンクロージャーをよく見たら (゜o゜)

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側のバッフルが数ミリ飛び出しているでは、あーりませんか (ーー;)

原因は「こ、これだー!!」

と、思いましたが、この数ミリの段差をどうやって埋め、スタンドの天板と一体化させるかです。
何か敷くか…セーム皮も無いし…閃きました 👍
ONKYOのFR-12Aで使った隙間テープです!!
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薄く切って五か所に置きました。
ウレタンは滑り止めにもなりますからね。

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やりました!!
パイプオルガンの歪みは止まりました。12㎝とは信じられない低域です。不要な振動を解消できて、同じ音圧でもボリュームの位置は下がりました。
ただ、少しだけ天井へ反射する天満さんのバイオリンの臨場感が抑えられた気がしますが…“(-“”-)”

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クロストークもバリバリ鳴ります👍
十曲目、聴衆のボソボソ話もシッカリと分かりました。

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まとめます。S-200は信じられないパフォーマンスを発揮します。
高い解像度、音場の豊かさは、素晴らしいの一言です。
ただ、ツィーターがウーハー部より前に出ているので、耳の高さはユニットの真正面から外すのがコツかと思います。また、この系統のユニットはセンター部に塵除けのウレタンが貼ってありますが、やはり加水分解で劣化していました。
今後、撤去が必要ですね。(写真は少しボケました)
ユニットフレームの鳴き止めも厳重です。

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今回は、TEACS-200を紹介いたしました。なんでも鳴らせます!!
やはり、このユニットもタモンからのOEMかもしれませんね。
とても中域が厚い音であることも、付け加えておきます。

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次回もお楽しみに♬
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