ＯＮＫＹＯ ＦＲ－１２Ａ ＩＮ ＣＡＢＩＮＥＴ
今回は、お客さまのリクエストによりＦＲ－１２Ａを紹介することといたしました。
結論から申し上げます。さすが、セプターシリーズ !!
全く文句のつけようのない「フルレンジユニット」でした。
音場や解像度はＦＲＸ－２０と大差がないかも “(-“”-)”
「これがフルレンジの鳴りの良さだ!!」
と、店主、実感した次第で…。
試聴したＣｒｏｓｓＴａｌｋの「白い森の音楽祭」
ボーナス・トラックの「Ｓｐａｉｎ」を聴いたときでした。
ギターのソロから入り、ちはるピアノが加わるのですが、ライブ録音なので会場内で「ぼそぼそ」と暫く話す男性のがハッキリと聴こえたのです。
そう、昨年の十二月にＣｒｏｓｓＴａｌｋが来店され、ＦＲＸ－２０で聴いて頂いた時に
「こんな音まで聴こえるのですよ」とＣｒｏｓｓＴａｌｋの、お二人に伝えた記憶があるから覚えていました。
暫くぶりに「ぼそぼそ」を聴くことができました 👐
店主、何が言いたいか!!
「ネットワークは音の鮮度を失わせる!!」
と、言うことです。
高品位なライブ録音の音源を聴くと違いが分かります。
浅田真弥子さんのピアノは、かなり高性能なスピーカーシステムでないとキチッと鳴らせませんが、ＦＲ－１２Ａは、あっさりと鳴らしました。
すばらしい!! とか、すごい！！としか言えない
ホールの中に響き渡るピアノは、まさに音場の海・波でしょうか…感動で、うまく言葉に表せない店主です。
ＦＲ－１２Ａは、今まで試聴に使ったライブ録音のソフトをいとも簡単に鳴らし切りました。
※ 天満さんは出張中のため今回は聴いていません👐
コイルやコンデンサーは音を汚す。いや、鮮度を落とす…言い方が悪いかな (@_@)
今回、試聴に使用した機器は、いつものＡＨ！と整流管を交換したばかりの３００Ｂと球プリ。
球アンプも整流管を交換すると音の鮮度が上がりますね 👐
では、ユニットを見ましょう!!
片側ユニットのセンターキャップに、少し凹みがありました。
最初にJazz vocalを聴いたときは、中域の厚さを感じました。
暫く聴いていると、音が少し前に出て来ないので…ユニットの取付を確認したところ
片Ｃｈのフレームが、バッフルから少し浮き上がっているのを発見 (゜o゜)
思い切って、ユニットを取り外してみました。
前の持ち主は、パッキン類は何も入れずに、ユニットを取り付けていたようです 👐
音が少し漏れていたのでしょうか (ーー;)
応急処置として、剥がせる隙間テープを加工し、エンクロージャー側に貼り付けました。
当然、もう片側も施工済み。後ほどしっかりとパッキンを入れたいと思います。
この後、試聴した結果が最初に書いた感想っす 👍
ＦＲ－１２Ａには、しっかりとした端子が付いていました。
箱裏のスピーカー端子はこんな感じ 👐
「ヴィンティージ国産スピーカーを聴く №５」で
「…略…ＦＲ－１６Ａの高域特性は15ＫＨｚまで。全く不足を感じないのは何故でしょうか！？」
と、店主が疑問に思っていたことが少し理解できたような気がします。
コンデンサーで接続された高域ユニットより、メカニカル駆動させたフルレンジの高域の方が、コンデンサーで入力側の情報量が減少しないからでしょう。
つまり、フルレンジユニットの方が、音が新鮮なのです!!
ＦＲ－１２Ａの高域は18,000Ｈｚまで👐
今回は、ＯＮＫＹＯのＦＲ－１２Ａ in ＣＡＢＩＮＥＴを紹介いたしました。
さすがに、この音を聴くと２ウェイ・３ウェイを聴く気にはなりません…。
ユニット一つなので定位もバツグン !! 音場の拡がりや奥行は最高の表現だと思います。
この、ＦＲ－１２Ａが入っているＣＡＢＩＮＥＴはＯＮＫＹＯ純正ではありませんが、ＯＮＫＹＯの標準キャビネットと全くの同寸法でした。
尚、バスレスポートの寸法は、110(幅)×60(高)×100(奥)のところ120(幅)×70(高)×90(奥)と、若干変更されています。
最後に、ＯＮＫＹＯではＦＲ－１２ＡＳとしてキャビネット入りのシステムも発売していたようです。
詳しくは「オーディオの足跡」さまから 👐
まさに、名器でしょう!!ＦＲ－１２Ａ 👍
１２ｃｍユニットの鳴り方では、ありませんから (/・ω・)/
