海外スピーカーを聴く №13

やっと、鳴らし切れました。
昨年の暮れから聴き始めましたが、なかなか思うように鳴ってくれません…

mockupB&W705

B&W  705

外観からすると、いかにも何でも鳴らすようですが、この705が好むソフトは、ClassicでもJazzでも、すばらしい鳴り方をします。基本の音作りは、昔聴いたDM-4と変わりありません。繊細な音作りでした。
ある種の主張を持ったスピーカーシステム。品のあるブリテッシュサウンドでしょう。
では、今回のシステムをさっと紹介します。
アンプはSANSUIのBA-1000と三栄無線のMOS-Fプリ。

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CDプレーヤーはAH!とケーブルもシルテックとスーナーで変わりありません。
最初に聴いたソフトは、お客さまから頂いた
The Complete ‘Smokin’ At The Half Note Vol.2
ウェス・モンゴメリーのギターが心地よいからです。

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このソフトを聴いている限り、何ら問題の無いオールマイティなスピーカーシステムだと思っていました。
ただし、ボリュームを上げると低域の一部が歪むのです。
BA-1000の不調も疑いましたが、原因はスピーカースタンドFS-700CM-Bの取付ネジの緩みでした。六角レンチでしっかりとスピーカー本体にマス締め!!

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他のソフトも軽く聴きましたが、どうしても音場がスピーカー間にへばり付きます。
この時に、いろいろなRCAケーブルが遊びにいらっしゃって、RCAケーブルを試聴したりして、まだ試聴に本腰が入っていません。
テクニカのAT6A52は古いケーブルですが、明るい音だけどうるさくはなく、なかなか聴かせました。

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日立電線の6N・LC/LC-OFCは型番不明ですが、解像度が高いケーブルです。 👍

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バイタル・オーディオのVAM-265は、非常に解像度が高いのですが、SANSUI&三栄無線では音が固くて硬くて…バイオリンの弦が折れるかと思った 笑
今度、球で聴いてみます。

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問題の、705における狭い空間表現は店主のセッティングミスでした。
店主自ら仮設をしていのです “(-“”-)”

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スピーカースタンドにスパイクが付属していなかったので、ONKYOのインシュレーターを下に引いていました。この、インシュレーターが音を曖昧にしていたのです。
さぁ~試聴に本腰を入れます。次のソフトは天満さん!!

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弦の表現と低域の解像度が、すばらしい 👐
目を閉じて聴いていたら、数分?いや数秒で寝てしまいました。いや、ホント (ーー;)
続いて、CrossTalkを (@_@)

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清吾サックスがリアルです。ちはるピアノも繊細で、ピアノの胴?木の響きが余韻に現れました。
鳴り方に改善があったので、ついでに仮想アースの評価を!!
確かに音に変化は出ましたが、店主が目指す音のベクトルが異なったので外しました。
ウェス・モンゴメリーのギターはリアル感が増す感じがあったのですが… (/・ω・)/

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ここまで、書くと終わると思うでしょう。
しかし、店主は705の試聴記を書く気になりません。
何かが足りない “(-“”-)”

これだー!! 

と、言う音ではないのです。確かに数分?数秒?で寝落ちする心地よさは持っているのですが、何かが足りないのです。左右の音場もスピーカー間から離れません。
で、あるCDソフトを手に取りました。

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オーボェとハープだけの演奏です。
左にハープ、右にオーボェが分かれて聴こえます。
「ケッ!!スタヂオ録音か (ーー;)」
「姪の結婚式で聴いた生のハープは、こう低域が豊かで木の響きがしたんだよなぁ…」

店主 💡 ひらめきました!! 

スピーカースタンドFS-700CM-BスパイクNOTHING!!
「スタンドを変えて聴く価値はあるぞ!!」
早速、六角レンチでボルトを外しにかかりました。
迷いましたが、最初に選んだのはKRYNAの金属スタンド 👍

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こ、これだ!!

この音だ (=゚ω゚)ノ

直ぐに、左右のスピーカーにこだわらず、オーボェとハープの音が交差します。

えっ(@_@)

ラ、ライブ録音だったの???

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試聴がやっと、お、終わった… と思いました。
奥に行って、一服🚬して戻ってくると

「音が硬い」 (゜o゜)

そして、たまたまスピーカーのバスレフポートの前にいたら、「ごそっ」「ガタッ」?と木の床を叩く音を聴きました。しかし、リスニング場所では聴こえません。
音の主はハープのペダルを押す音ではないかと推定すると、金属スタンドでは音を殺している…。
また、また、スタンドの交換です。硬い、硬い、木製スタンドに交換です。
最終セッティングはこの形となりました。

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情報量が格段に増えました。ホールの響きも自然です。
天満さんも聴き直しましたが、FRX-20と変わらない響きです。
CrossTalkは更に繊細な表現に。こりゃたまらん (/・ω・)/
ただ…同じライブ録音でもケイコ・リーやフジコさんは、いまいちなのです。
ここが、705の好き嫌いが出るところ。
きっと、録音との相性なんでしょうか??

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705の技術の奥に秘めた音楽性なのかもしりません。

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最後に705を聴く場合の注意点を一つ!!
カバー、サランネットは全て外すことが重要です。

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705は、見た目とメーカー名で選ぶと、鳴らし切るには真摯に向き合わなければなりません。
ケーブルの違い、セッティングの曖昧さは直ぐに音として出しますから!!
とても敏感なスピーカーシステムです( ̄。 ̄;)
「何万もするスピーカースタンドを購入するつもりはない!!」などと言う方には、きっと鳴らし切ることは無理でしょう。
しかし、セッティングが決まれば至高の音楽を聴くことができるでしょう。
自宅に居ながら 👍

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次は、もう一度「球」で鳴らしたいと思います。
もし、大きな変化があるようでしたら「海外スピーカーを聴く №13Ⅱ」で紹介しますね👐
ここまでの、お付き合いありがとうございました。
今回は、B&Wの705を紹介いたしました。

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次回もお楽しみに♬
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