お宝のプラモデル 九三中練

№21 複葉機を紹介します。

大滝製作所 1/48 海軍九三式中間練習機(K5Y1)

今回は、オオタキの九三中練を紹介します。五年前に他界した店主の父親が、予科練に入り、九州の基地から特攻機として飛び立った飛行機です。

父は当時の話しをあまりしませんでしたが、予科練での水泳大会で、戦争にならなければオリンピックに出場出来たと言われたこと。九州の基地で当時、最新鋭の銀河が特攻機に使われていたこと。九州の基地で爆撃を受けたが生き残ったこと。特攻機で飛び立ったが、敵目標の情報が誤っており引き返したことなど。九州の基地名も決して言いませんでした。予科練の頃、滑走路を練習機の代わりに自転車に乗って訓練をしたことを、彼が55才で自動車運動免許を取得する時にも話しをしていました。年齢の割にには感が良いと教官に誉められそうです。店主が子供の頃は怖い父親と感じていましたが、亡くなったあとに、人への思いやりに溢れる人物であったことを知りました。周り方からの話しで…。店主は父に親孝行が出来たのでしょうか。

モデルを見ましょう!!

オレンジと茶色のパーツで組立ます。オオタキらしい良く出来たモデルです。

店主はこの九三中練のモデルは三台所有しています。今回紹介しているモデルが一番古く、定価は400円で茶色に白抜きのナンバリングになっています。

次のモデルは箱絵が変わり、値段も500円になります。

※ このモデルは完売いたしました ※

箱絵はこちらの方が古い感じを受けますね。シリーズナンバーも赤の白抜きに変わります。

内容に変わりは無いようです。また、箱脇シリーズ紹介も変わります。店主は何故か零戦だけ買い忘れていました。

十七機が紹介されていますが、400円バージョンは、

まだ、六機だけです。もう一箱はオオタキの金型を引き継いだアリイの九三中練。

陸上中間練習機の表示に変わったのは、先代オオタキの500円バージョンからです。アリイになり600円になります。九三中練はLSでも1/72スケールでありましたね。

こんな感じ!! 九三中練と九三水練の二種類がありました。詳しくは次の機会に。また、日東科学でも中練と水練があった気がします。ニチモは陸軍の九五式?練習機も出していたような…。古くから、零戦を発売していたLSやオオタキが九三中練も発売していた事実は、やはり戦争で亡くなった方への鎮魂と先の戦争を忘れてはならぬ戒めの思いが込められている気がします…

最後に必ずオオタキ1/48シリーズに付いている、カラーガイド?!と説明書を紹介して九三中練の項を終わりたいと思います。

次回もお楽しみに(_ _)