ヴィンティージ国産スピーカーを聴く №53

ONKYO D-202A

mockupオンキョーD-202A

今回は、D-202シリーズの二作目、D-202Aを紹介いたします。
紹介するきっかけは、先回紹介したSX-300のスペックを雑誌Stereo Soundで調べていたら、’91~’92ベストバイスピーカーシステム第10位に先代のD-202が入っているのを見かけたからです。

安易な発想は苦労します…

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システムは先回紹介したSX-300と全く変更はありません。
球(OTL)そしてCDはオーディオ・リファイメント!!
試聴のソフトは弦&ピアノから(/・ω・)/

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弦の表現も良く、何よりピアノピカイチでした。ピアノの低域を聴いていたら、なぜかグランドピアノの足が頭の中に浮かびました。
ただ、聴いているうちに平面な音に感じて…
この後に聴いたソフトがもっと悪かった “(-“”-)”
アンサンブル プラネタ

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けっして、聴いたソフトが悪い訳ではありません…たぶん…。
女性声楽家のアカペラ が平面的にカサカサ聴こえる (ーー;)
全くひどい「音」でっす!!

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そして

直ぐアンプとの相性に逃げた店主!!

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あっ!!

最初にお伝えしていませんでした。この202Aラバーエッジ交換済みです。

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これまで、鳴らしたアンプの遍歴です。
球(OTL)→MOS-F→球(2A3)球(300B)
もう、MOS-Fならば半導体しかありません。

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デジタルアンプの登場です。接続したプリは球なのでMOS-Fに交換。
普段であれば

これだ 👍

と、いう音となるのですが、今回はまったく決まりません…(;O;)
スタンドも設置する高さも何回か替えてみましたし、ソフトもいろいろ聴きましたが思うように鳴ってくれません。
結局スタンドはKRYNA金属スタンド (゜レ゜)
オンキョーインシュレーターも入れてあります。
ヒントは意外にも、このソフトにありました。

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藤原真理さん!! チェロピアノとのナウシカは店主大好きです。
ボリュームを上げなければ、透明感があり余韻が美しく聴こえるではあーりませんか。
ここまでで、いったん試聴は終わり翌日に持ち越しです。
翌日はこのソフトからはぢめました (@_@)

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朝のCrossTalk!! ボリュームを上げなければ、まあまあ聴けるのですが…
ボリュームを上げると音は破綻します。あの、カサカサした付帯音が載るような嫌な音です(>_<)

次のソフトで原因が分かりました!!

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ボリュームを上げて聴くと、店内ではかなりの音量なのに…
店の外で漏れる音はそれほどではない💡

「音の空振り!?」

閃いたら💡 すぐ行動 👍

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六角レンチを持って、ユニット増し締め開始です。
ウーハーから増し締め開始!! もう原因はこれしかない!!
締まります、締まります。各ボルト45度以上回りました。
高域用も一応あたってみます。「パチっ」といってからボルトが20度ほど回りました。
さぁ~試聴の再開です。ケイコ・リーさん!! お願いします (/・ω・)/

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最初はあまり音の違いが分かりませんでしたが、少しづつ時間が経過するにしたがって音に変化が現れました。

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スッキリした透明感のある音になってきました。
D-202Aの本領発揮でしょう。
やはり、Vocalピアノは最高です👍
ケイコ・リーの声はTRIO系LS-777の乾いたカサカサの声に聴こえました。
この鳴り方ならば、球でもいけるかな???

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十分に温めてコンビにバトンタッチ👐

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まとめます!!
D-202Aのf特性は40~35KHz。PIONEERS-101系VictorSX-300と、乖離はそんなにありません。
総合的な鳴り方としては、PIONEERVictorの中間と申し上げればよいでしょうか。
低域は16cmですが再生に不満はありません。先ほどからお伝えしているようにピアノの表現は特筆するところですし、ベース(ウッドベース)の弦が胴に響く音も悪くはありません。やはり、ネットワークを入れていないところとスタビライザーの効果でしょうか。ただ、ウーハーユニットの重さが、取付ボルトのゆるみにつながったと考えると少し皮肉でした。
しかし、PIONEERのミッドシップマウントは非常に良いアイデアだと思います 👐
ウーハーユニットの重量を鑑みると、スピーカースタンドは固めが良いのではないでしょうか。質量の二乗分、見えない?感じない?振動がボックス内で発生しているような気がしてなりません。
高域はドームツィーターで出しゃばり感は全くありませんし、かえって控えめな高域に聴こえます。文字で表すならば「品の良い自然な高域」でしょう。これは、高品位のコンデンサーが用いられている証で、まさにコンデンサーの音でしょう。グイグイと前に出てくる高域ではありません。
使用するアンプは好みだと思います。切れの良い半導体か、温かみのある真空管か。雰囲気を楽しむならば球、音を聴くならば半導体!! 音楽によって選ぶのも贅沢ですが、202Aならばハッキリと音の違いを聴き分けれられます。ただ、曖昧(すみません)や稚拙(すみません)な録音は、このスピーカーがハッキリと選別しますからご注意下さい!!
D-202Aは、さすがONKYOのスピーカーでした 👍
今回はかなり疲れました (>_<)

※このスピーカーシステムは完売いたしました※

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次回もお楽しみに♬
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